大阪万博の水上ショーが中止になったことから、会場の水質に心配の声が上がっています。
大量の虫と菌の発生源となってしまった大阪万博の人工池、ここで行われていた水上ショーはどうなるのか•••。
大阪万博の水上ショー再開の可能性や、人工池の水質について調査しました!
【大阪万博】水上ショー中止でいつ再開?
大阪万博の水上ショーは2025年6月5日・6日の中止が発表されています。
再開時期は現時点(2025年6月5日現在)では未定です。
水上ショー中止はなぜ?
大阪万博の水上ショーの会場であるウォータープラザの水から、レジオネラ属菌が検出されたためです。
指針値の20倍の量が検出されました。
中止となった水上ショーは、昼の『水と空気のシンフォニー』と夜の『アオと夜の虹のパレード』です。
このショーでは噴水から出たウォータープラザの水が、風にあおられると広範囲に降り注ぎます。
水上ショー再開までどれくらいかかる?
大阪万博の水上ショー再開までは長引くだろうという見方もあります。
万博協会は、水質改善に向けた対策をとり、保健所と連携しながら水質をモニタリングするとしています。
実はこのウォータープラザ、2025年6月2日にユスリカの発生源であると発表がありました。
水上ショーも行っているため、費用と期間・環境への影響を考慮したうえで防虫対策は慎重に行う必要があるとのことでした。
その矢先のレジオネラ属菌の検出です。
課題が山積みとなってしまった大阪万博の人工池、水上ショーの再開は難しいかもしれません。

以前から大阪万博の人工池の水質には、心配の声が上がっていました。
【大阪万博】人工池の水質は大丈夫?
大阪万博の水上ショーが行われている、人工池の水質についてまとめました。
人工池は大阪湾の海水
大阪万博の人工池は、大阪湾の海水をポンプで引き入れたものです。
①大屋根リングの内側にある水辺『ウォーターエリア』
②リングの外側に広がる水辺『つながりの海』
万博史上初めての海に囲まれた人工島ということで、海を通じて世界とつながることを表現しています。
③『静けさの森』にも水盤があります。こちらもレジオネラ属菌が検出されています。
4月、水上ショーにより近くのパビリオンで塩害が出ていると話題になりました。
その話題で初めて海水だと知った人も多かったようです。
下手したら歩いてる人も海水を頭から浴びる可能性があるってコト?
え?海水を撒き散らしてるの?それは嫌だなぁ…真水ならまだしも

「万博の池が汚い」という声も上がっていましたが、この時は海水であることに驚く人が多かった印象です。
浄水や循環はしていない?
この大阪万博の人口池の仕組みについて、正確な情報は公表されていません。
演出に使う水は近海からくみ上げ、ウォータープラザの水域に張りめぐらせて、再び海に戻すという循環サイクルによって環境への付加を軽減する。
引用元:ラジオ関西トピックス
水質など環境面の調査でも問題なく事業が進められるという。
しかし、浄水や循環はできていないだろうという声も多く上がっています。
水をしっかりと循環させ濾過すれば、虫が大量に発生するような水質環境にはなりません。
会場の夢洲は孤島という特殊な環境で、インフラ整備も不十分。
利用できる水量も限られており、循環設備が整えられていないのでは?
ゴミの最終処分場である夢洲に溜まった水は、瀬戸内法(瀬戸内海環境保全特別措置法)により薬剤浄化しないと海に放出できない汚水です。
浄水設備は無く、そのままでは海に流すこともできない。
この人工池は入れ替えができない。
レジオネラ属菌は衛生管理が不十分な浴槽の壁面や配管などにつくヌメリ(=バイオフィルム)で増殖します。
このバイオフィルムを発生させないことが大切だそうです。
こまめな掃除、水の換水、消毒の徹底で菌や虫の増殖は抑制できます。
それがこの人工池で可能なのか、対策が注目されます。
大阪万博の水上ショーを再開に向けて、かなり困難な課題が浮き彫りとなりました。