「朝ドラあんぱん」で「チリンの鈴」を思わせるエピソードが盛り込まれ、話題になりました。
「チリンの鈴」を知らない人や、幼少期にトラウマに感じたという微かな記憶の方も多いようです。
「チリンの鈴」がトラウマ作品なのはなぜか?あらすじと結末の意味についても調査しました。
目次
「チリンの鈴」がトラウマ作品なのはなぜ?
「チリンの鈴」がトラウマ作品という声があるのは、表紙絵のかわいさからはとても想像できない、憎しみと悲しみの復讐劇だからです。
表紙絵からのギャップと救いようのない結末に、「想像していたのと違った」とトラウマになる人が多いようです。
特に幼少期に見た人が、トラウマレベルの衝撃を受けた作品として、記憶に残っているようです。
かわいい子羊のチリンが、羊でも狼でもないケダモノに成長していく様が印象に残ります。
「チリンの鈴」のあらすじは?(ネタバレ注意)
チリンの鈴のあらすじをご紹介します。(ネタバレ注意です)
「チリンの鈴」結末の意味は?
「チリンの鈴」は、正義とは?悪とは何か?私たちに問いかけている作品です。
やなせたかしさんの作品の根底には、戦争体験があります。
やなせたかしが語る「正義」①
悪者は最初から最後まで完全に悪いわけではありません
やなせたかし著『わたしが正義について語るなら』
世の中にはある程度の悪がいつも必要なのです
現実の社会はそういうところが難しい
やなせたかしが語る「正義」②
「正義」はある日突然逆転する
やなせたかし著『わたしが正義について語るなら』
「正義」とはかっこいいものではない
「正義」とはあやふやなものである
「正義」のための戦いなんてどこにもない
「正義」はある日突然逆転する
悪人の中にも正義感はある
傷つく覚悟がないと「正義」は行えない
「正義」でいばるやつは嘘くさい
子どもたちへ優しさを届けたいと願っていたやなせたかしさん。

復讐の虚しさや報われなさ、複雑な感情を与えてくれる貴重な作品です。